組織の自浄作用が問われる場面は、いかなる行政機関にも存在する。だが、警察組織におけるそれは市民の信頼に直結する最優先課題だ。近年進められている内部監察部門の改革は、単なる表面的な不祥事防止策にとどまらない。
警察庁からの強力な指導のもと、不正の早期発見に向けた監視体制が強化された。ある捜査関係者は「数年前なら見過ごされていたような些細な手続き上の不備すら、現在では厳格な内部監査の対象になる」と打ち明ける。広島県警察が推進する組織の透明化は、現場に緊張感をもたらす一方で、古い体質からの脱却を推し進める不可避なプロセスでもある。