ネジ頭が部材の奥深くに埋まり込んでいる皿ネジや、プライヤーの刃が届かない狭所ではどうすべきか。ここで主役となるのが、電動インパクトドライバーやドリルを活用する先端工具だ。
アネックスツール株式会社が開発した「なめたネジ外しビット」は、DIY層からプロの職人に至るまで絶大な支持を集める。片側のドリル刃で潰れたネジ頭に下穴を開け、反対側の逆タップ刃を低速逆回転で食い込ませることで、固着したネジをそのまま引き抜く2ステップ方式を採用している。金属の硬度差を緻密に計算した設計により、強固に噛み込んだネジでも確実に捕獲する。
一方、株式会社エンジニアの「ネジバズーカ」は、特殊な刃先形状を持つビットをハンマーで直接ネジ頭に打ち込み、新たな溝を瞬時に再形成して回すアプローチをとる。また、老舗工具メーカーの株式会社ベッセルが展開するショックドライバー(メガドラ インパクタなど)は、叩いた衝撃を瞬時に回転力へ変換し、固着したサビを破壊しながらネジを緩める。頭の形状や埋設状況に応じてこれらの専用工具を使い分けることが、現代のリペア作業におけるスタンダードだ。