駅のコンコースやショッピングモールに置かれたストリートピアノ。そこで今、最も足を止めさせる曲がこの「エリーゼのために」のジャズ・アレンジやラテン・アレンジだ。静かな冒頭のメロディから一転して、激しいシンコペーションや高速の即興演奏へと雪崩れ込むパフォーマンスが、国内外の動画プラットフォームで数百万回再生を記録している。
誰もが知っている曲だからこそ、崩したときのインパクトが凄まじい。聴衆の耳を一瞬で引きつけ、その後のギャップで圧倒する。ストリートピアニストたちにとって、この曲は自らの個性をアピールするための最強の武器になっているのだ。