日本国内において、あん摩マッサージ指圧師や鍼灸師は国家資格が必要だが、リラクゼーションサロンや英国式リフレクソロジーなどは民間資格、あるいは無資格でも開業・施術ができる。この「グレーゾーン」が、今回の悲劇の背景にある。
「マタニティコース歓迎」と謳うサロンは増えているが、その施術者が妊婦の生理学的な変化やリスクを正しく理解しているとは限らない。短時間の研修を受けただけのスタッフが、通常の客と同じ感覚で強い圧力をかけるケースが後を絶たないのだ。利用者側も「サロンがメニューを出しているのだから安全だろう」と信じ切っており、双方の認識の甘さが事故の温床となっている。