日本の夏は過酷さを増す一方だ。連日の猛暑日ともなれば、せっかくお墓に供えた生花も、わずか1〜2日でドロドロに枯れてしまう。腐敗した茎から悪臭が漂い、虫が群がる光景は、先祖を偲ぶ場所として決して好ましいものではない。
「せっかく綺麗なお花を供えても、翌日には枯れてしまうのが心苦しかった」と語る都内在住の50代女性は、昨年から造花への切り替えを決意したという。枯れた後の黒ずんだ茎が放置されるくらいなら、最初から色鮮やかで清潔な状態を保てる造花の方が、結果としてお墓を美しく維持できるという考え方が主流になりつつある。