デジタル荷重計を用いた結束強度テストで、驚くべき事実が白日の下に晒された。従来のハリス結びで定番とされてきた一般的な結び方と、カン付き針に特化した強力ノットとでは、切断荷重に最大で25%以上の開きが生じたのだ。
実験で圧倒的な数値を叩き出したのがパロマーノットである。針のカンにラインを二重に通して輪を作り、そこに針をくぐらせて締めるこのノットは、結束強度が直線強度の95%以上に達する。カンとの接触面がダブルラインになるため、局所的な負荷集中が起きない。数値は嘘をつかない。
一方、素早い仕掛け交換で重宝されるクリンチノットも健在だ。ただし、単なるクリンチノットでは強風下や急激な首振りによる「すっぽ抜け」の危険が残る。プロの現場では、末端を二重に通すダブルクリンチノットへのアップデートが常識となりつつある。