この現象は、古典的な「トロフィー・ワイフ(成功の象徴としての美しい妻)」の概念が、デジタル技術によって民主化された姿とも言える。かつては一部の富裕層だけのものだったステータスシンボルが、今やフォロワー数や「いいね」の数という形で、誰でも可視化・数値化できるようになった。
一見すると、妻を褒めちぎる先進的でフラットな夫婦関係に見えるかもしれない。だがその実態は、女性の容姿を夫の所有物やトロフィーとして消費する、極めて前時代的なジェンダーバイアスの再生産であるという指摘もある。美しい妻を持つ自分、という自己満足の構図から脱却できていないケースは少なくない。