巨大な売り場が全国的な話題を集める一方で、岡山市街地や倉敷市には、地元の人々に長年愛されてきた趣のある店舗が残されています。
岡山市北区エリアでは、昔ながらの学校区周辺に店を構える駄菓子店が根強い人気を維持しています。10円や20円の金券付き当たりくじ菓子や、プラスチック容器に入った酢いか、ガラス瓶に入ったせんべいなど、往年のスタイルを守り続ける店舗が点在。また、問屋街周辺では一般客向けに開放している駄菓子問屋もあり、イベント需要だけでなく「懐かしいお菓子を箱単位で大人買いしたい」という個人の要望にも応えています。
一方、白壁の町並みで知られる倉敷エリアでは、美観地区の散策路から少し入った路地や、水島地区などの下町に味わい深い駄菓子屋が見られます。観光客向けの洗練されたショップとは一線を画し、木造家屋の土間に所狭しと並べられたお菓子、店頭の10円ゲーム機など、昭和の生活感がそのまま保存されているのが大きな特徴です。店主の高齢化が進む中でも、「子どもたちとの会話が元気の源」と語る店主の温かい接客が、訪れる人々の心を捉えています。