世界人口約80億人の瞳の色を分類すると、その割合には劇的な偏りが見られます。国際的な人類遺伝学調査および各国の眼科学会データによると、全人類の70〜80%はブラウン(濃褐色〜黒褐色)の瞳を持っています。これに対し、特定の地域や遺伝的背景でのみ発現する希少色は、確率的に極めて低い数値を示しています。
なかでも「世界で最も珍しい瞳の色」として挙げられるのが、バイオレット(紫色)およびレッド(赤色)です。これらは先天的にメラニン色素を生成できないアルビノ(先天性色素欠乏症)の人に見られる現象で、虹彩の血管が透けて見えることで発色します。その発現率は世界人口の0.1%未満という極めて特異なケースです。
病理的な要因を除いた自然な虹彩のバリエーションとして最も希少なのはグリーン(緑色)です。世界全体での保有率はわずか約2%にとどまり、主にアイルランド、スコットランド、北欧諸国に集中しています。次いで「アンバー(琥珀色)」や「ヘーゼル(淡褐色〜緑褐色)」が約5%前後の希少性を持っています。