地元の食通が足繁く通うのは、実名口コミサイトRettyのデータ上でも「駅から少し離れた専門店」に集中している。具体的な店名をここで列挙することは避けるが、共通する特徴は明確だ。
第一に、「肉そのものの質に振り切っている店」。単品注文が中心で、食べ放題・飲み放題をあえて提供しない。コース料理より「今日はこの部位を食べたい」という通好みの客を想定した構成だ。
第二に、「店主の目が行き届くカウンター中心の小規模店」。座席数が少なく、一人利用の常連が多い。口コミ評価は星の数より「リピート率」に現れる。
第三に、「深夜営業に強い店」。名古屋駅周辺は終電後も営業する店が一定数あり、飲食関係者や夜勤明けの地元民が集う。こうした店は「口コミ数が少ないが評価点は異様に高い」という傾向を示す。
実際、Rettyのテーマ別おすすめデータを見ると、名古屋駅焼肉で「地元民おすすめ」として挙がる店の多くは、駅徒歩7〜10分の「やや不便」な立地に存在する。この「やや不便さ」が観光客を遠ざけ、結果として地元民の聖域になっているのだ。