保田賢也氏の知名度を全国区へと押し上げた最大の契機は、2014年4月から9月にかけて出演した『テラスハウス』(フジテレビ系)でした。「水球というマイナースポーツを世の中に広めたい」という明確な大義を掲げて入居した彼は、誠実な人柄と爽やかなルックスで「けんけん」として瞬く間に人気メンバーとなりました。
番組内で描かれた水着ブランド『ALEXIA STAM』のデザイナー・山中美智子氏との恋愛模様は、同番組史上屈指のハイライトとして語り継がれています。美男美女カップルの誕生は視聴者を沸かせ、番組卒業後もSNSなどを通じて交際の順調ぶりが伝えられていました。
しかし、その交際は長くは続きませんでした。交際開始から約7か月後の2015年春、両者はそれぞれの道を歩む決断を下し、破局に至りました。その背景には、以下のような現実的な障壁が存在していました。
当時、保田氏は代表合宿や海外遠征が重なるリオ五輪予選直前の極限状態にあり、新潟県柏崎市と東京を往復する過酷な生活を送っていました。一方の山中氏も、急成長する自社ブランドの経営とデザイン業務で多忙を極めていました。お互いに自己の夢や責任を最優先しなければならない極限のタイミングにおいて、すれ違いが生じるのは必然的な帰結でした。
破局後、山中美智子氏は実業家としてさらなる成功を収め、自らの家庭を築きました。一方の保田氏も五輪出場という宿願を果たしました。あの恋は、青春の一コマとして双方のキャリアに深い経験を刻み、今では互いをリスペクトし合う成熟した関係へと昇華されています。