「浩宮」の読み方は「ひろのみや」です。戸籍制度の枠外におられる皇族には姓(名字)が存在しないため、天皇や皇太子のお子さまには、幼少期に日常的な呼び名として「御称号(ごしょうごう)」が贈られます。
天皇陛下のお名前は「徳仁(なるひと)」であり、正式な親王としての身位は浩宮徳仁親王(ひろのみや なるひとしんのう)でした。一般社会で言えば、御称号は「屋号」や「幼名」に近い響きを持ち、宮内庁の公式文書や報道機関では、独身時代を通じて「浩宮さま」という親しみやすい尊称で呼ばれていた歴史があります。
皇族の呼称体系において、混同されやすいのが「御称号」と「宮号(みやごう)」の違いです。宮号とは、秋篠宮家や三笠宮家のように、独立した一宮家を創立した際に名乗る家名に相当するもの。一方の御称号は、天皇のお手元で養育される期間に用いられる一時的な尊称であり、独立した宮家を創立したり、皇太弟・皇太子として立太子されたり、あるいは天皇に即位される節目で公の呼称としては使われなくなります。天皇陛下は1991年(平成3年)の立太子の礼をもって正式に「皇太子殿下」となられたため、以降メディアで「浩宮さま」と呼ばれる機会は減少しました。