事件直後、SNS上には「しばらく回転寿司には行けない」「子どもを連れて行くのが不安」といった利用客の不安の声が溢れました。しかし、こうした逆風に対してくら寿司が打ち出した対抗策は、外食産業の中でも極めて先進的なものでした。
現場店舗で最も注目されているのが、全席・全レーンに配備されたAIカメラによる迷惑行為防止システムです。既存の「抗菌寿司カバー鮮度くん」の上にセンサーカメラを設置し、カバーの不自然な開閉動作や、一度レーンから取った皿を再び戻すような不審な挙動をリアルタイムで検知。異常が検知された瞬間に本部および店舗の管理端末へアラートが送信され、即座に店員が客席へ駆けつける体制が確立されました。
実際に店舗を訪れた利用客からは、以下のようなリアルな声が寄せられています。
「以前は醤油差しやガリの容器がずっとテーブルに出しっぱなしで少し気になっていたが、今は客が入れ替わるたびにスタッフがアルコールで念入りに拭き上げ、消毒済みの調味料セットと交換してくれるので逆に清潔感が増した」(30代ファミリー層)
「AIカメラが見張っていると思うと、少し物々しい雰囲気も感じるが、変な客が寿司をいたずらできない仕組みが目に見える安心感のほうが遥かに大きい」(40代男性会社員)
このように、徹底したテクノロジー投資と現場のオペレーション改革によって、顧客離れを最小限に食い止め、むしろ衛生水準の向上をアピールする契機へと転換させています。