スタイリングが時間の経過とともに崩れてしまう根本的な原因は、「ブロー時のベース作り不足」にあります。乾いた状態からスタイリング剤だけで前髪を後ろに倒そうとしても、髪の根元にある生えグセに負けてしまい、数時間で割れや崩れが発生します。
サロンの現場で実践されている崩れないセット手順は以下の4ステップです。
- 根元のリセットと濡らし:前髪から頭頂部の根元を水でしっかり濡らし、クセを完全にオフにする。
- 温風立ち上げブロー:後ろ向きに風を当てながら、ブラシまたは手ぐしで毛根を起こすように後方へ乾かす。根元が乾いたら冷風を5秒当てて形状を瞬間記憶させる。
- 内側からのスタイリング剤塗布:適量のバームやジェルを手のひら全体と指の間に伸ばし、髪の表面ではなく「後頭部から毛先、最後に前髪の内側」の順に手ぐしを通す。
- コームワークとハードスプレー:粗目のコームで毛流れを整えた後、キープスプレーを20cmほど離して生え際の根元に吹きかける。
国内外のコレクションやメディアで活躍する芸能人のお手本スタイル(モード誌のカバーを飾るモデルや第一線で活躍する女優たち)を分析すると、彼女たちは決して髪を完全に均一には固めていません。生え際のラインをあえてジグザグにぼかしたり、ウェットな束感の隙間から肌を透けさせたりすることで、抜け感と圧倒的な透明感を演出しています。