縁切り神社にまつわる言説を単なる迷信として片付けることはできません。ネット上の告白手記やコミュニティには、参拝後に人生の歯車が大きく狂った当事者たちの悲痛な叫びが刻まれています。ここでは、ネットの反応と口コミから浮き彫りになった代表的な事例を検証します。
長年パワハラに悩まされていた都内の30代女性会社員は、同僚から勧められて都内屈指の縁切りスポットを訪れました。絵馬に「〇〇部長との縁が切れますように」と実名を記して祈願したところ、わずか2週間後に事態は急展開を迎えます。しかし、会社を去ったのは部長ではなく女性自身でした。突如として原因不明の重度のパニック障害を発症し、オフィスに出社することが不可能になり、自己都合退職を余儀なくされたのです。「確かに部長との縁は完全に切れましたが、同時に私のキャリアと収入も消え去りました。これが縁切り神社 しっぺ返しの正体なのだと痛感しました」と、女性は手記のなかで述懐しています。
さらに凄惨なのは、泥沼の不倫関係を清算しようとした40代男性の体験です。京都の安井金比羅宮を訪れ、不倫相手との悪縁を断ち切り、本妻との関係を修復したいと願った男性。しかし、祈願から1ヶ月後、ふとした油断からスマートフォンの中身が妻に露見しました。妻は一切の妥協を排して弁護士を立て、男性は高額な慰謝料を請求された末に自宅を追われ、愛する子どもとの接見も断たれました。「悪縁が切れた」という結果だけを見れば祈願通りですが、失ったものはあまりにも大きく、人生の再建に数年を要することになりました。
一方で、自らの悪習と決別した者からは全く異なる報告が上がっています。重度のギャンブル依存と借金癖に苦しんでいた20代男性は、「自分の中のギャンブルへの執着を断ち切る」という主旨で祈願を行いました。すると数日後、パチンコ店に向かう途中で財布を落とし、クレジットカードもすべて利用停止にするアクシデントに見舞われました。物理的に軍資金を失ったことで頭が冷え、専門の医療機関に繋がる契機となったといいます。このように、縁切り神社の効果は願う者の動機と祈願のベクトルによって、天国と地獄の両極端な結末をもたらすのです。