空気を入れる前に必ず把握しておかなければならないのが、愛車の「適正空気圧」です。タイヤサイズや車種の重量バランスごとにメーカーが細かく設計しており、車種ごとの数値を知らずに感覚で空気を入れるのは極めて危険です。
タイヤ適正空気圧の調べ方は極めて簡単です。運転席のドアを開けた際、車体側のピラー(Bピラーと呼ばれる柱部分)に貼られている「空気圧表示シール」を確認してください。ここには前輪・後輪それぞれの推奨空気圧が明記されています。輸入車の場合は給油口のフタの裏側に貼られているケースもありますし、グローブボックス内の取扱説明書にも記載があります。
表示されている数値の単位は、日本の現行規格では「kPa(キロパスカル)」が主流です。旧規格の「kgf/cm²(キログラム毎平方センチメートル)」で覚えている方は、200kPa=約2.0kgf/cm²と換算してください。
作業時に欠かせないエアゲージ数値の見方における最大の注意点は、「タイヤが冷えている状態(冷間時)」の数値を基準にする点です。走行直後はタイヤ内部の空気が摩擦熱で膨張し、普段より20〜30kPaほど高い数値を示します。スタンドに到着した直後に「空気が入りすぎている」と勘違いして空気を抜いてしまうと、走行後に冷えた際、危険な空気圧不足に陥るため注意が必要です。もし高速走行直後に点検する場合は、指定値より10〜20kPa程度高めを目安にしておくのが現場のセオリーです。