パッションフルーツの品質は、収穫される産地と時期の気候条件に大きく左右されます。国内生産の二大巨頭である鹿児島県(奄美大島、徳之島など)と沖縄県(糸満市、八重山諸島など)に加え、東京都の島嶼部(小笠原諸島、八丈島)でも特色ある栽培が行われています。
ハウス栽培のものは5月下旬から7月にかけて最盛期を迎え、この時期の果実は日照時間が長く、糖度と香りのバランスが最も優れています。一方、路地栽培や秋作のものは8月下旬から10月に出回り、こちらは酸味がやや力強く、加工やカクテル、ドレッシングに適した輪郭を持っています。
保存方法に関しては、「追熟前」と「追熟後」で環境を完全に切り分ける必要があります。まだシワのない果実を冷蔵庫に入れてしまうと、低温障害を起こして追熟が完全にストップし、ただ水分が抜けて果肉が縮んでしまいます。必ず15℃〜25℃の直射日光が当たらない室内でシワが出るのを待ってください。
食べ頃のシワが入った後は、乾燥を防ぐためにラップで1個ずつ密閉し、野菜室(約8℃〜10℃)へ移せば、約1週間は極上の状態を維持できます。さらに長期保存したい場合は、果肉をスプーンでくり抜き、製氷皿に入れて冷凍保存するのがプロの裏技です。キューブ状に凍らせたパッションフルーツ果肉は、密閉袋に入れておけば最長で約1年間、香りを損なわずにストック可能。炭酸水やお酒に氷代わりに投入する贅沢な使い方が楽しめます。