かつて桓武天皇が平安京へ遷都した際、都の東方に位置するこの地に悪疫退散と王城鎮護を祈願して社殿が建立された。都を守護する「大将軍社」の一つであり、東方に位置することから「東天王」の異名を持つ。古文書にもその名が刻まれており、歴史的価値は極めて高い。
祀られている主祭神は、素戀嗚尊(速素盞鳴尊)とその妃神である奇稲田姫命、そしてその子神たちだ。八坂神社をはじめ全国の神社を包括する神社本庁や京都府神社庁の資料にも記されている通り、荒ぶる神としての力強さと、家族を深く愛する慈悲深さを兼ね備えた神々である。子孫繁栄や家内安全といった強い信仰が根付いている背景には、こうした御祭神の神徳がある。