異変の兆候は、ある日突然訪れたわけではない。息を呑むような静寂のあと、ステージ上で見せたふらつきや、生放送番組での苦しげな表情。極度の疲労と過呼吸のような症状に襲われ、舞台裏へとかき消えるように退場せざるを得なかった緊迫の瞬間を、目撃した関係者も少なくない。「倒れる」という直接的な表現が一人歩きした背景には、文字通り身体が悲鳴を上げ、立っていることすら困難な状態にまで追い詰められていた彼女の危機的状況があった。
所属事務所のワタナベエンターテインメントとレーベルのソニー・ミュージックレーベルズは協議を重ね、本人の健康維持を最優先に掲げて活動休止を発表。完璧なパフォーマンスを求め続けるプロフェッショナル精神が、皮肉にも彼女自身のキャパシティを限界まで突破させてしまっていたのだ。