事件の記憶が歳月とともに薄れゆく中、報道・ジャーナリズムに求められているのは、単なるノスタルジーではなく冷徹な検証の継続だ。AI監視カメラや顔認証システム、生体認証が街中に張り巡らされた現代において、当時のような長期逃亡は不可能に見えるかもしれない。しかし、人間関係の希薄化や社会的な孤立といった根本的な問題は、むしろ現代においてより深刻化している。
オウム真理教が引き起こした未曾有のテロリズムと、それを支えた信徒たちの暴走。そして社会の裂け目に姿を隠し続けた逃亡劇の本質を記録し続けることは、カルトの新たな変種やマインドコントロールの脅威に対する最大の防波堤となる。過去の教訓を風化させず、検証可能な事実として後世に手渡す作業が、今まさにジャーナリズムの現場で試されている。 (出典: 高橋 克也(Yahoo!ニュース))
詳細を見る詳細を見る詳細を見る