芸能史を振り返ると、浅野温子氏や当時のエンターテインメント界を牽引した巨星として真っ先に名が挙がるのが津川雅彦氏だ。津川氏は妻の朝丘雪路氏とともに芸能界屈指の名門一族を率い、芸能事務所グランパパプロダクションを立ち上げるなど、業界全体に絶大な影響力を持っていた。
大河ドラマ『葵 徳川三代』での重厚な徳川家康役や、映画『マルサの女』で見せた怪演など、津川氏が残した足跡はあまりにも大きい。浅野氏をはじめとするトップ女優たちと幾度も共演し、プロダクションや撮影現場の垣根を越えて親交を深めていたことから、いつしか後年の視聴者の記憶の中で「大物俳優の血縁」という記号が混ざり合い、魚住アナの父親像として津川氏のような大物俳優の影が幻視されるに至ったのだ。