興味深いのは、この熱狂が同世代のシニア層だけに留まらない点だ。SNSでは、Z世代やミレニアル世代の若者たちが、60代俳優のファッションや佇まいを「エモい」「憧れる」と評して拡散している。ファストファッションやインスタントな流行に疲弊した若者にとって、時の試練を経て磨かれた本物の男の渋さは、新鮮で魅力的なロールモデルに映るのだろう。
無理に若作りをせず、白髪やシワを隠さないナチュラルな姿が、むしろ現代の「多様性」や「ありのままの美しさ」という価値観と共鳴している。彼らの生き様そのものが、一種のライフスタイルブランドとして機能し始めているのだ。