茨城県高萩市にひっそりと佇む高戸小浜海岸。ここは、かつて環境庁などが主導した「日本の渚百選選定事業」によって、その類まれなる景観価値が高く評価された名所だ。波の侵食が生み出した複雑な断崖絶壁と、滑らかな白い砂浜のコントラストは、まるで一幅の絵画のような気品を漂わせている。
実際に現地へ足を運ぶと、まず目を奪われるのが二つの大きな海蝕洞(かいいしょくどう)だ。干潮時には洞窟のすぐ近くまで歩いて近づくことができ、そこから臨む太平洋の水平線はまさに絶景。潮の満ち引きで大きく変化する風景写真ジャンルの被写体として、全国の写真家たちが絶えずレンズを向けている。最新の現地レポートによると、早朝の日の出の瞬間と、黄昏時の夕暮れ時には、幻想的なグラデーションが海面を染め上げ、言葉を失うほどの静寂と感動が広がる。