「この輝きは滅多にお目にかかれません」。スタッフが白手袋越しに慎重に掲げたのは、1枚で数十万円を超える値が付けられた『ポケットモンスター』のプロモカードだった。現在、トレーディングカードゲーム市場は投資対象としても過熱の一途をたどっている。宮崎の現場でも、日夜ミリ単位のセンタリングや初期傷の有無をめぐるシビアな鑑定が行われていた。
ショーケースの前には、ルーペ片手に状態を吟味する若者から往年のプレイヤーまでが群がる。パックを開封する瞬間の高揚感、そして手に入れた幻の1枚を店頭へ持ち込む瞬間。カード1枚が人生のささやかなドラマを生み出している現場が、ここには確かに存在する。