表舞台の華やかさを陰で支え続ける母・小川沙織さんの存在なくして、この家族の躍進は語れない。梨園の妻としての膨大な責務をこなしながら、二人の息子の体調管理、稽古への送迎、そして何より舞台前後のメンタルケアを完璧にこなす姿には頭が下がる。
楽屋裏では、舞台で見せる凛々しい表情から一転、母の胸に飛び込んで甘える子どもらしい素顔が広がる。出番直前まで緊張で強張る小さな背中を優しくさすり、「楽しんでおいで」と送り出す沙織さんの一言が、兄弟にとってどれほどの支えになっているか計り知れない。厳格な芸の掟と、温かな家庭の愛情。この絶妙なバランスこそが、二人の健やかな才能を育む土壌となっている。