本作の最大の推進力は、圧倒的な存在感を誇るマ・ドンソクと、繊細な演技派チョン・ギョンホのコントラストにある。普段は強烈な拳で悪党をねじ伏せるマ・ドンソクが、本作ではトレードマークのアクションをあえて封印。派手な柄シャツに身を包み、マシンガントークだけで利権をかすめ取っていくコミカルなフィクサー像を怪演した。
対するチョン・ギョンホは、プライドが高く神経質な医師の悲哀を見事に体現し、バディものとしての完成度を極限まで高めている。メガホンを取ったイム・ジンスン監督は、テンポの良い会話劇と絶妙なカット割りで、二人の丁々発止のやりとりを軽快に演出。製作を手掛けたビッグパンチピクチャーズと配給大手SHOWBOXのタッグにより、良質な韓国映画が持つエネルギーが隅々まで注ぎ込まれている。