二人の関係性を語る上で外せないのが、作中における呼び方の変化とコミュニケーションのテンポです。当初、爆豪は轟を「半分野郎」と呼び捨て、轟は爆豪の荒々しい物言いを天然気味にいなす場面が目立ちました。
しかし、物語が進むにつれて爆豪の棘のある口調の裏に「実力を認めた上での叱咤」が含まれるようになり、轟もまた爆豪の気性の荒さを理解した上で、一切怯むことなく自然体で接するようになります。周囲が爆豪の剣幕に引く中で、轟だけが淡々と正面から会話を成立させる構図は、二人の間にしか流れない特別な空気感を象徴しています。