旧ジャニーズ事務所の解体に伴うSMILE-UP.の設立、そして権利関係を整理した上で立ち上がったSTARTO ENTERTAINMENTへの移行は、日本のアイドル産業全体に地殻変動をもたらした。櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の4人がそれぞれ個人の活動基盤を整え、グループとしての新会社設立に踏み切るなか、大野の身の処し方は常に最大の焦点であり続けた。
事務所の構造改革が進み、所属タレントの結婚やプライベートの尊重が当たり前となった現在の芸能界において、大野が背負うべき重圧の質も確実に変化している。かつてのように結婚がタブー視される時代は終わりを告げ、表現者の私生活の充実はむしろ歓迎される潮流が定着した。
大野は組織の看板に依存することなく、極めてドライかつ誠実に自らの権利と生活を守るスタンスを貫いている。ビジネスとプライベートを明確に切り分けるその姿勢は、激変するエンタメ業界において、自らの人生の主導権を完全に手中に収めた証拠でもある。