「間近」は「まぢか」と発音され、漢字では「間(あいだ)」が「近(ちか)い」と書く。言葉の通り、時間的、あるいは物理的な隔たりがごくわずかである状態を表している。
大辞林や広辞苑といった主要な国語辞典によると、その意味は主にふたつに分類される。ひとつは「距離が非常に近いこと」。そしてもうひとつは「事態の発生や特定の期日が目前に迫っていること」だ。
興味深いのは、物理的距離における「間近」と、時間的経過における「間近」の心理的ギャップである。「駅のすぐ間近」と言えば徒歩数十秒から数分の範囲を想像する。一方で「試験が間近に迫る」と言えば、数日あるいは数週間前からそのプレッシャーを感じる人が多い。人間の感覚と深く結びついた、豊かな響きを持つ日本語・語彙と言えるだろう。