ダイニングの空間デザインは、琵琶湖の広大なランドスケープとシームレスに溶け合うよう設計されている。天井近くまで取られた開放的なガラス窓は、季節ごとの自然光を室内に招き入れ、時間帯によって劇的にそのニュアンスを変える。
朝食時の清々しい陽光は、炊き立てのご飯や出汁の香りをより一層引き立て、一日の始まりにふさわしい活力を吹き込む。一方、夕暮れから夜にかけては間接照明が陰影を深め、対岸の街明かりが湖面に揺れる幻想的なパノラマが広がる。食事が進むにつれて外の景色が暮れていく演出は、人工的な演出では決して再現できない贅沢な借景だ。