「いま日本で一番長い駅名はどこなのか?」という問いに対し、鉄道業界では長らく白熱した議論が交わされてきました。結論から述べると、現在すべての鉄軌道(路面電車を含む)において頂点に立っているのは、富山地方鉄道富山軌道線(富山県富山市)の「トヨタモビリティ富山 Gスクエア五福前(五福末広町)停留場」です。
2026年1月1日に「富山トヨペット本社前(五福末広町)」から改称された同停留場は、記号やカッコを含めた表記文字数が26文字、読み仮名が32文字(音)に達します。これにより、表記・読み仮名の双方において路面電車を含む全カテゴリでの「日本一長い駅名」の座を確立しました。
しかし、ここに鉄道ファンや専門家が熱狂する「ルールの壁」が存在します。日本の鉄道交通には、一般的な電車が走る「鉄道事業法」に基づく鉄道と、道路上を走る路面電車などの「軌道法」に基づく軌道という明確な法的区分が存在するからです。「路面電車(停留場)を除外した普通鉄道の駅」に限定すると、ランキングのトップは全く異なる顔ぶれになります。
普通鉄道のカテゴリーにおいて単独首位を走っているのが、2026年3月20日に改称された京福電気鉄道(嵐電)北野線の「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅」(京都府京都市北区)です。表記文字数は17文字、読み仮名は26文字。中黒(・)を含む表記長、そして音数の豊かさにおいて、一般の鉄道路線における頂点として君臨しています。