資源エネルギー庁や大手電力各社が公表する最新の電気料金単価(目安単価31円/kWh水準)を基に試算すると、一般的な電気ヒーター式浴室乾燥機(消費電力約1200W〜1350W)を3時間稼働させた場合、1回あたりの電気代目安はおよそ110円〜130円に達します。梅雨時や冬季に毎日1回稼働させれば、それだけで月額3,500円〜4,000円前後の上乗せとなる計算です。これが「浴室乾燥機は高すぎる」と感じる最大の理由です。
一方で、熱源が異なる「ガス温水浴室暖房乾燥機」を導入している住居では状況が異なります。東京ガスや大阪ガスなどの実測データによると、ガス温水式は立ち上がりが極めて早く、温風の熱量が圧倒的であるため、電気式の約半分の時間(約60〜90分)で洗濯物を乾燥させることが可能です。1回あたりの光熱費も約50円〜75円程度に収まるケースが多く、ランニングコストと乾燥スピードの両面で大きなアドバンテージを持っています。
乾燥手段ごとのコストと特性の違いを理解するために、以下の比較表で客観的な数値を整理しました。
このように、数値だけを切り取るとヒートポンプ式洗濯機に軍配が上がるように見えます。しかし、浴室乾燥機には「ハンガーにかけたまま乾かせるためシワにならない」「型崩れしやすいニットやデリケート素材も傷まない」「一度に大量の洗濯物を広げて干せる」という決定的な利点があります。使い方を最適化して乾燥時間を1〜1.5時間削りさえすれば、電気代のデメリットを最小化しつつ、極めて高い利便性を享受できるのです。