世界的な気候変動は、茶葉の栽培地域にも明確な変化をもたらしている。伝統的な二大産地であるインドやスリランカでは、気候の不規則化に伴い、特定時期にのみ採れる「ファーストフラッシュ(春摘み)」の稀少価値がさらに高まった。
一方で、アフリカのケニアやルワンダといった高地産地が、安定した品質とサステナブルな農園管理を武器にプレミアム市場での存在感を強めている。さらに国内に目を向ければ、九州や静岡を中心とした「和紅茶」の品質向上が目覚ましく、国産シングルオリジンとして世界のバイヤーから熱視線を浴びる時代に突入した。