Q1:すき焼き用の肉をしゃぶしゃぶに使ったり、しゃぶしゃぶ用の肉ですき焼きを作っても大丈夫ですか?
A1:代用自体は可能ですが、仕上がりには大きな妥協が生じます。すき焼き用の肉(約2.0mm)をしゃぶしゃぶにすると、火が通るのに時間がかかり肉の表面がボイル状態になって硬くなります。逆にしゃぶしゃぶ用の極薄肉(約1.2mm)ですき焼きを作ると、割り下の熱で一瞬で縮んでボロボロにちぎれ、肉汁がすべて抜け落ちてしまいます。肉の厚さは料理の命であるため、用途に応じた専用スライスを選ぶのが鉄則です。
Q2:ギフト肉を選ぶ際、相手の好みがわからないときはどちらを贈るのが無難ですか?
A2:迷った場合は「すき焼き用(肩ローススライス)」を贈るのがビジネスマナーおよびギフト市場での定石です。すき焼き用肉はご馳走としての格式が高く見え、万が一相手がしゃぶしゃぶや肉豆腐、牛丼などに転用したい場合でも、厚みがあるため幅広い加熱料理へ潰しが効くからです。
Q3:関西風すき焼きを家庭で上手に作る最大のコツは何ですか?
A3:最初から水分を入れないことです。鉄鍋をしっかり熱して牛脂を馴染ませたら、まずは肉だけを広げて焼き、上から砂糖(できればザラメ)、醤油の順に直接振りかけます。肉の表面が香ばしくキャラメリゼされた状態の「最初の一口」を味わった後、鍋に残った脂と調味料の上にネギや白菜などの水分が出る野菜を敷き詰め、その水分で残りの肉を煮ていくのが本場の流儀です。