スイカの甘さは、光合成によって生成されたショ糖や果糖がどれだけ果実内に蓄えられたかで決まります。この光合成の充実度は、果皮の「縞模様」と「手触り」に如実に現れます。
緑の地肌と黒い縞模様の境目が曖昧でぼやけている個体よりも、黒い縞が濃く浮き立ち、境界線がクッキリと波打っている個体を選んでください。緑色の濃淡がはっきりしているスイカは、生育期間中に十分な太陽光を浴び、活発な光合成をおこなった証拠です。稲妻のように複雑にうねりながら広がっている縞模様ほど、養分を運ぶ維管束が発達していることを物語っています。
外見を見るだけでなく、手のひらでそっと果皮を撫でてみることも有効な鑑別法です。叩く必要は一切ありません。黒い縞の部分に触れた際、わずかに盛り上がって指先に心地よい凹凸感を感じる個体は、糖度が12度以上まで達している可能性が極めて高くなります。黒い縞の直下には植物の養分を運ぶ主要な維管束が通っており、糖分が凝縮されることで組織が隆起するためです。表面がツルツルと完全に平坦なスイカは、天候不順や日照不足によって光合成が十分に進まなかった個体に多く見られます。
果皮の表面を覆う白っぽい粉(ブルーム)の有無も見逃せません。果実自身が水分の蒸発を防ぐために分泌する天然の保護成分であり、農薬や汚れではありません。うっすらと粉を吹いたようなマットな質感を保っている個体は鮮度抜群であり、収穫直後のシャリ感がしっかりと保持されています。