従来の調理法では「生地は冷蔵庫で最低2時間、できれば一晩寝かせる」というのが鉄則だった。しかし、思い立ったらすぐに食べたいのが人間の本音だ。忙しい現代人のライフスタイルに合わせ、レスト時間を大幅にカットするアプローチが脚光を浴びている。
粉をあらかじめ目の細かい粉ふるいで2度通し、合わせる牛乳を「人肌(約35〜40度)」に温めておく。このシンプルな下準備だけで、デンプン粒の吸水スピードは劇的に加速する。わずか15分の常温放置で、冷たい牛乳を使った2時間分の寝かせと同等のなめらかさに達するのだ。さらに、裏ごし器で一度しっかりと濾す工程を挟めば、目視できない微小な粉ダマも完全に排除され、シルクのような光沢を帯びた生地が完成する。