久しぶりに連絡を取る際、多くの人が「お久しぶりです」と「ご無沙汰しております」の選択に頭を悩ませます。両者は似た文脈で用いられますが、根本にある意味合いが大きく異なります。
「久しぶり」という語句は、単に「前回の接触から長い年月・時間が経過した」という客観的な時間の長さを表す言葉です。ここには謝罪の意図は含まれていません。対して「無沙汰」の「沙汰」とは、本来「便り」「知らせ」を意味します。つまり「ご無沙汰」とは「本来であれば連絡を差し上げるべき筋合いであるにもかかわらず、便りを怠ってしまい申し訳ありません」という反省とお詫びのニュアンスを本質的に含んでいます。
また、どれくらいの期間が空けば「ご無沙汰」に該当するのかという疑問についても、一定の現場感覚が存在します。一般的には「2〜3ヶ月以上」連絡が途絶えていた場合が適用のボーダーラインです。わずか数週間や1ヶ月程度で「ご無沙汰しております」を用いると、かえって大げさに感じられたり、形式的な定型文をコピペしている印象を与えかねません。