芸能界屈指のお笑い怪獣として知られる明石家さんま氏と、長年にわたり強固な信頼関係を築いている点も鈴木氏を語る上で欠かせません。その関係性が色濃く表れているのが、土曜夜の戦場とも言える『さんまのお笑い向上委員会』です。
この番組には緻密な台本が存在せず、オープニングからエンディングまで芸人同士の剥き出しの即興劇が繰り広げられます。鈴木氏は総合演出として、スタジオ内の緊張感と熱量を最大限に高める舞台装置を設計。さんま氏の高速のパス回しと芸人たちの生き残りをかけた掛け合いを、現場の空気感を一切損なうことなく編集で研ぎ澄ましています。
さんま氏が「善貴の演出なら任せられる」と全幅の信頼を置く理由は、鈴木氏自身が誰よりも芸人を愛し、現場で起きる奇跡を信じ抜く覚悟を持っているからに他なりません。守りに入らないアグレッシブな演出方針が、百戦錬磨のベテランから若手芸人までを本気にさせています。