戦後間もない1946年(昭和21年)、闇市の名残を残す阿倍野銀座商店街の路地裏で産声を上げたのが、グリルマルヨシの創業の原点です。わずか数席のカウンターからスタートした同店は、本物の西洋料理を手頃な価格で提供するという強い信念のもと、瞬く間にミナミの食通たちの間で評判を呼びました。
2011年、阿倍野地区の再開発に伴い、かつての風情ある木造店舗から大型商業施設「あべのキューズタウン」内の商業エリアであるヴィアあべのウォーク1階へと移転を果たしました。店舗の佇まいは現代的で清潔感のある空間へと進化を遂げましたが、厨房で腕を振るうシェフたちの妥協なき姿勢と、店内に漂う香ばしいバターとブイヨンの香りは昔日のまま受け継がれています。
天王寺の街がどれほど様変わりしようとも、地元客が「洋食ならここ」と口を揃える信頼感こそが、半世紀以上もの間トップランナーであり続ける最大の理由です。