対立の根本には、仕事に対する価値観の致命的な断絶が存在する。過剰なサービス残業や指示外の貢献を拒み、給与に見合う最低限のタスクだけをこなす「クワイエット・ライティング(静かな退職)」を選ぶ若手世代。これに対し、滅私奉公や積極的な泥臭さこそが美徳だと信じて疑わない上の世代。両者の溝は深く、冷たい。
対話を諦めた組織では、コミュニケーションの不全が慢性化する。「具体的に何をすればいいのか指示がない」と黙り込む若手に対し、上層部は「やる気がない」と切り捨てる。互いに歩み寄ろうとしない不全な関係性が職場に重苦しい空気を充満させ、最終的に過激な言葉の破裂へと至るのだ。