数々の世界的成功作を経た現在、中国と韓国の視聴者の肥えた眼光は、作り手にとって最大の壁となっている。『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー賞を制し、『イカゲーム』がエミー賞を席巻したことで、アジアの作品に対するハードルは極限まで高まった。
単に豪華なキャストを揃え、派手な演出を施すだけでは、現代の視聴者は納得しない。ソウルで取材に応じたエンタメライターは「目の肥えた日中韓のファンは、ストーリーの矛盾や安易なハリウッド化を即座に見抜く。超大型プロジェクトであればあるほど、失敗したときのバッシングも苛烈になる」と指摘する。過去の金字塔を超えられるかどうかが、すべての評価の基準になっているのだ。