週末、J1の公式戦で劇的な決勝ゴールを挙げたヒーローが、週明けの月曜日には大学のキャンパスで講義を受けている。そんな光景は、もはや日常だ。特別指定選手制度の活用により、現役大学生でありながらJ1の主力として君臨するプレイヤーが激増している。クラブ側にとっても、年俸キャップのリスクを抑えつつ、世界基準の素材を実戦投入できるメリットは計り知れない。
この動きは、Jクラブの補強戦略そのものを根底から書き換えた。かつてのように「将来性を見込んで高卒選手を育てる」余裕がなくなったクラブは、即座に結果を出せる大学サッカーのトップ層へとシフト。結果として、大学のトップリーグ自体が「実質的なJ2・J3以上の強固なリーグ」として機能し始めている。