スクール主宰者・戸塚宏の論理は一貫して偏狭だった。「本能を鍛え直す」「脳幹を鍛えれば体罰は教育になる」という科学的根拠を欠いた論理を展開し、法廷で有罪が確定した後も自身の正当性を主張し続けた。この異様な信念に対して、果敢に言葉の刃を突きつけた一人がビートたけしだった。
たけしは、暴力行為そのものを肯定する言説には断固として異を唱えた。笑いの裏にある冷徹な観察眼で、戸塚の言葉に潜む自己正当化と指導者側の優越感を暴き出したのだ。「教育」という綺麗な言葉で飾られた支配欲を、たけしは見逃さなかった。権力や絶対的な指導者が生み出す暴力を何より嫌うたけしの美学が、ここでも色濃く表れていた。