前田敦子さんを語る上で欠かせないのが、AKB48黄金期における「不動のセンター」としての伝説的な足跡です。大島優子さん、篠田麻里子さん、板野友美さん、高橋みなみさん、小嶋陽菜さん、渡辺麻友さんとともに「元祖・神7(かみセブン)」と呼ばれ、グループがCD売上ミリオンセラーを連発するメガヒット時代を牽引しました。
特に象徴的だったのが、2009年から始まった「AKB48選抜総選挙」です。ファンによる直接投票でシングルのセンターを決める過酷なイベントにおいて、前田敦子さんは第1回(2009年)と第3回(2011年)で見事に1位の座を獲得しました。
なかでも2011年の第3回総選挙で大島優子さんから首位を奪還した際のスピーチで放たれた一言は、平成のエンタメ史に残る名言として刻まれています。
「ひとつだけお願いがあります。私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください!」
涙で声を詰まらせ、過呼吸寸前になりながら絞り出されたこの言葉は、センターという重責に押しつぶされそうになりながらも、グループ全体を守ろうとする彼女の責任感と痛切な覚悟が凝縮された瞬間でした。アンチからの激しいバッシングや世間の好奇の目にさらされながら、矢面に立ち続けた彼女の姿は、多くの人々に強烈な感動と衝撃を与えました。