画面をスワイプするスピード感は心地よい。Amazon Kindleをはじめとする電子端末は、利便性において圧倒的な地位を築いた。だが、物語に没入する「深さ」という点において、紙の書籍には依然として独自の強みがある。ページを繰る際の擦れる音、微かに漂うインクの匂い、そして手に伝わる重量感。それらの五感を呼び覚ます要素を後押ししているのが、読書を取り巻く周辺アイテムだ。
長らく低迷が叫ばれてきた出版業界だが、単に文庫を売るだけでなく「読書体験全体を提供する」新たなビジネスモデルへと旋回しつつある。こうした潮流に伴い、単なる保護用具だったアイテムが、自己表現やライフスタイルを彩る重要な読書アクセサリーとして注目を集めるようになった。