見渡す限りの緑が広がるフリーサイトだが、どこに設営しても同じ景観が得られるわけではない。富士山を障害物なく美しく視界に収めるには、場内の中央付近からやや東側に位置するエリアが理想的とされる。手前の建物や木々の遮りを受けにくく、朝焼けに染まる「赤富士」を正面から鑑賞できる絶好のポジションだからだ。
ただし、景観だけに目を奪われると後悔することになる。敷地内は非常に広大であるため、トイレや水場(炊事場)へのアクセス性を考慮した配置が実用上の鍵を握る。あまりに中央寄りに張りすぎると、夜間のトイレ往復だけで10分以上かかることも珍しくない。風向きや傾斜を見極めつつ、拠点となる管理施設への動線を計算したレイアウトづくりが、快適な滞在を実現する極意だ。