彼の演技力を知る上で絶対に外せないのが、『ハイキュー!!』の山口忠だ。烏野高校バレー部において、唯一の「元・スタメン外」という苦悩を抱えた少年である。
周囲が化物じみた才能を発揮する中、ただ一人取り残される恐怖。手が震えるほどの緊張感。斉藤壮馬は、声のカスレや微妙な息遣いでその弱さをリアルに描いた。だからこそ、ジャンプフローターサーブという武器を手に入れ、コートに立った瞬間の「ッシャー!」という叫びに視聴者の心は震えた。弱さを隠さない勇気。それこそが山口忠というキャラクターに与えられた命の真価だった。