物語の根幹を成すのは、主人公エレン・イェーガーとアルミンの対比であり、互いを引き裂く運命の悪戯だった。壁の外にある「炎の水」や「氷の大地」を夢見た無垢な少年時代から、二人は世界の真覚を知るにつれて対極の道を歩むことになる。
「地鳴らし」によって世界を破壊しようとするエレンに対し、最後まで対話を諦めなかったアルミンの姿勢は胸を打つ。力による支配ではなく、互いの違いを認め合う対話による解決を模索し続けた彼の苦悩。最終局面に至る二人の対話シーンでは、友情と絶望、そして互いへの深い理解が交錯し、観客の感情を激しく揺さぶった。暴力が連鎖する世界において、言葉を武器に戦い続けたことこそがアルミンの真骨頂だ。