国土地理院の地図記号はなぜ変わる?消えた桑畑と新設「伝承碑」の真相

国土地理院の地図記号はなぜ変わる?消えた桑畑と新設「伝承碑」の真相

国土地理院の地図記号はなぜ変わる?消えた桑畑と新設「伝承碑」の真相について詳しく解説いたします。詳細な分析をご覧ください。

一方で、近年に新設された記号には、現代社会が直面する課題がダイレクトに反映されています。その代表格が、2019年に制定された「自然災害伝承碑(しぜんさいがいでんしょうひ)」の地図記号です。

2018年7月の西日本豪雨(平成30年7月豪雨)をはじめ、激甚化する自然災害において、過去の津波や土砂災害、洪水の教訓を刻んだ石碑が地域に存在しながらも、その知見が住民に十分に共有されていなかった反省が契機となりました。石碑の形を模したシンプルなデザイン(縦長の四角に碑文を模した横線)で表され、国土地理院のウェブ地図「地理院地図」や地形図への掲載が進められています。過去の被災履歴を可視化し、命を守るハザード情報のプラットフォームとして機能させる目的を持っています。

さらに遡ると、2006年(平成18年)には「老人ホーム」と「風車(風力発電施設)」の2つが同時新設されました。「老人ホーム」は、急速に進む超高齢社会において、水害や土砂崩れ発生時の「要配慮者利用施設」として迅速な避難支援を行うために不可欠と判断されたものです。また「風車」は、地球温暖化対策や再生可能エネルギーへの転換を象徴するランドマークとして、現地確認時の目印(目標物)としての実用性を買われて採用されました。

阿部 裕樹
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阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。