芸能界の付き人といえば「無給に近い薄給で酷使される」という過酷なイメージがつきまといますが、タモリの元では全く異なる環境が用意されていました。気になる付き人の給料について、ジョニ男は後にテレビ番組などで「生活に困らないだけの十分な給料を毎月しっかりいただいていた」と明かしています。
食事の席に連れて行けば最高級の料理をご馳走し、身なりを整えるためのスーツや私服までタモリ自らが買い与えるなど、その面倒見の良さは破格でした。さらに特筆すべきは、タモリ独特の指導スタイルです。
タモリは付き人に対して、声を荒らげて怒ったり説教したりすることが一切ありませんでした。ミスをして落ち込むジョニ男に対してタモリが投げかけたのが、今や名言として知られる「反省するな」という教えです。
「反省すると人間は委縮して守りに入る。次に同じ失敗をしないように工夫すればいいだけで、済んだことをクヨクヨ悩む暇があったら面白いことを考えろ」という合理的な哲学は、過酷な芸能界を生き抜くための最高の金言となりました。